ソルフェージュ〜ラフィナーレ 

「桜立舎学苑」――百年以上も前から続く、伝統ある名門女子校。私は３年前、ここから離れなければならなくなった。けれど、戻ってきた。あの方と一緒にいるために……。
一途な想いを抱き帰ってきた少女は、

かつて全てを伴にしたはずの先輩……
懐かしき曲を奏でるストリートミュージシャン……
想いを秘めた大親友の女の子……
自らの心に素直になれない才女……
全てを包み込む笑みを讃える少女……
真直ぐに好意を表現する後輩……
己の存在意義に悩み苦しむ天才……

彼女達と出会い、再会し、そして、終章へ…

このゲームは名門女子校「桜立舎学苑」を舞台に、主人公“宮藤かぐら”が憧れの人に想いを伝えることを目指すアドベンチャー。この「ラ・フィナーレ」は2007年に発売された「ソルフェージュ」と2008発売のPSP版「ソルフェージュ 〜Sweet harmony〜」の内容を合わせ、追加シナリオを加えた完全版だ。本作はジャンルとしては女の子同士の恋愛を描いた「百合」作品にあたる。百合系の純愛ゲームは扱う題材がデリケートなこともあって、ドラマの淡白さが目立つ向きもある。だが、この作品は少女たちの関係の描き方が繊細にして濃密。キスシーンをきっちり描いたり、同性愛を禁忌するような感覚が排除され、微熱にときめく淡い恋から、情熱的な百合愛まで幅広く楽しめるようになっている。ゲームの構成は学苑で出会った人たちと交流していく「アドベンチャーパート」と魔導楽器「フォルテール」で音楽を演奏する「ミュージックアクションパート」の二つに分かれている。「フォルテール」の演奏はリズムに合わせてキーボードを叩いていく音ゲーが楽しめるほか、ゲームが進むとストーリーに深く関係してくる趣向。次第に演奏に熱がこもる感覚が、さらにゲームを盛り上げるぞ！

■ミュージックアクションパート
同ブランドの「エンジェリックコンサート」「シンフォニック＝レイン」「AS〜エンジェリックセレナーデ」にも登場する魔導楽器「フォルテール」。これをパソコンのキーボードに見立てて演奏するのが「ミュージックアクションパート」だ。画面下方の五線譜のところを、右側から音符が流れてくる。その音符に書かれた文字を、ト音記号の手前でタイミングよくキータイプ。成功すれば「Score」が入り、「Evaluation」ゲージが少しずつ上昇していくぞ。演奏終了した時点で５段階あるマークの４段階目までに到達していればクリアだ。難易度も調整も可能で、Normalモードは「Ａ」「Ｓ」「Ｄ」「Ｆ」「Ｊ」「Ｋ」「Ｌ」「＋（；）」の8つのキーを使用。Easyモードは4キー、Hardモードでは30キーを使用することになる。